自走するように改造するのは簡単ではなさそうな 8109 フラットベッド・トラック
荷台下部のフォーク(ホイールリフト)の駆動部がなければ、もう少し余裕があるのに...
と思いながら、分解。
結構複雑にギアが配置されているので、たまにはじっくり眺めて今後の参考にしてみましょう。
上の写真は、モーターの動きを伝えていく部分のギアを上から眺めたものです。
写真左側のモーターがその上の小さな 8Tギアを駆動すると、それが右の 24Tギアに伝えられ、さらに右の白い 24Tクラッチギアに伝わります。
ここにクラッチギアがあるので、フラットベッドの上げ下げなどのギミックが終わったときにモーターに過剰な負荷がかかるのを防ぐことができます。
クラッチギアからつながった軸は、下の赤いドライビングリングに伝わります。
ここで、「フラットベッドの上げ下げ」と「ホイールリフトの出し入れ」の二つのギミックをレバーで切換えられるようになっています。
ドライビングリングの前後にある 16Tギアは、丸穴になっているために、ドライビングリングと連結していない状態では回転しません。
上の写真では、ドライビングリングは上の 16Tギアと連結して、その左側の 16Tギアを駆動し、それがその上にある 20Tギアにつながり、ホイールリフトの出し入れにつながっていきます。
もう少し退いた状態で見てみます。(写真は90°横向きになっています)
今度はドライビングリングを下のギア(写真では左側)につないでみました。
16Tギアはその横の 16Tギアにつながり、そこから軸でつながった 黒い 16Tギアへ、それがまた横の タン色の 20Tギアにつながります。
今度は裏面から眺めてみます。
タン色の 20Tギアは、下にある16Tギアを駆動します。
16T ギアは軸でつながったウォームギアを駆動し、ウォームギアはその上にある24Tギアを駆動し、そこから軸で逆サイドの小さな 8Tギアを駆動し、それにつながった24Tギアがリフトアームを持ち上げるという訳です。
こんなに狭い所で右に左に力を伝えていくんですね。
すごい技です。
2817 Plate, Modified 2 x 2 with Pin Holes と軸を使った、
モーターの固定のしかたも勉強になりました。
分解して分かったことは、後輪タイヤはフラットベッドの上下に伴って下がるようにできているので、車軸を貫通させる形(ディファレンシャルギアなどを使って)はできないと言うことです。
やはりこのモデルは、フラットベッドとホイールリフトのギミックを楽しむのが良いのでしょう。
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